荒天航泊実験室|商船学科|鳥羽商船高専

荒天航泊実験室へようこそ!

 荒天航泊実験室は、研究面においてプロペラの翼面上流れの可視化、潮流発電用水車の研究などに使用されています。回流水槽では企業による外部利用も行っています。 また、教育面において主に次の実験に用いられています。 砂水槽を用いた錨の挙動調査実験 回流水槽を用いた鳥羽丸模型の船体抵抗試験 伴流計測実験 準備水槽での傾斜試験 動揺試験



実験室の主な施設、装置について簡単に説明します。 一番下にPDF版があります。
 

回流水槽

回流水槽の全体写真
2012年3月に完成した回流水槽です。本体の模型船の抵抗試験やプロペラ単独性能試験に加えて、各種流体関係の試験を行うことができます。主な諸元は以下に示します。
主な諸元
形式 垂直循環式2インペラ回流水槽
観測部寸法 長さ×幅×水深:3.0m×1.4m×0.8m
流速範囲 0.1m/s~1.5m/s
水量 20ton
性能 流速均一度:±2%以内、定在波高:±2mm以内、水面傾斜:1/4000以内(設定流速1.0m/sで壁付近を除く)
駆動装置 交流可変速電動機AC11kW×2基、インペラ直径600mm
主な実験装置には、検力計、検力計トラバース装置、プロペラ単独試験装置、5孔ピトー管、電磁流速計があります。

 

砂水槽

 

砂水槽と錨模型の写真
長さ9m、幅1.4mの砂を敷き詰めた水槽です。 錨模型をワイヤロープで引いて把駐力を計ることで普通では目にすることのできない海底での錨の挙動を調べることができます。 従来からあるJIS型アンカー(JIS-A)や鳥羽丸で使われているAC14型アンカー(JIS-B)など、多数の錨模型を備えています。

 

風洞水槽

海洋の波と風を再現する装置です。本体は1974年に建設された古いものですが、2011年に造波装置を更新し、幅広い実験が可能となりました。
主な諸元
本体
観測部寸法 長さ×幅×水深:8.0m×6.0m×0.6m
材質 銅製風洞+コンクリート製角水槽
観測窓位置 側面(片側)及び観測部上部
風洞性能
形式 吸込式風洞
駆動装置 75kW
風量 1500m2min
風速範囲 8m/s
造波装置
形式 フラップタイプ
最大波高 10cm
発生波形 規則波、不規則波
消波方式 ビーチ式
主な実験装置には、検力計、容量式波高計、熱線風速計、発煙装置があります。

 


実験施設説明 PDF版